君とアタシのkiss☆
AM 5時30分
はぁ。はぁ・・・。
くそ。これくらいで。
俺は、また家の周辺を走り始めた。
誰にも、負けらんねぇ。
ヤスにも。
さすがに、ヤスには敵わなかった。
俺の方が先に野球部員だったのに。
今、その舞台に立っているのは俺だったのに。
俺は、
負けた。
負けたんだ。
言い訳を言ったところで、
負けたことは変わらない。
君に合わせる顔がない。
どうしていいのか。
全然分からなくて。
朝5時起きで、毎日走っている。
勝てるように。
負けないように。
よし!!
12km目!!
後、2kmはちょろいか??
「うおぉ」
と俺は、勢いよく走り出した。
夢の舞台に。
君の舞台に。
君に会うために。