君とアタシのkiss☆
次の日・・・

「リッチ~。」

あたしは、リッチのところにいち早く足を入れた。

「なっ、何?ミイナちゃん。」

モモちゃんは、ヤスくんに告白した。

ヤスくんは、返事をリッチにしか言っていないって言った。

モモちゃんは、何を考えているの?

ねぇ、どうして?

リッチに、聞けば分かるはずだと思った。

「リッチ。教えて?モモちゃんの告白の返事・・・。」

あたしは、リッチの腕を掴んだ。

「だめ・・・。言うなって言われてるから。」

リッチは目を逸らした。

「じゃっ、じゃあ。モモちゃんにだけでも・・・。」

「・・・ない。」
「え?」
「言えない。」
「なんで・・・」

あたしは、リッチが考えていることが分からない。

モモちゃんにも、教えないなんて。

「お願い。教えて・・・。」

ぎゅっと腕を握った。

「無理だよ。言えない。」

「なんで。いいじゃんか!!」

あたしは、我慢が効かなかった。

もう出来なかった。

「リッチが初めてだったのに。」

「え・・・?」

「初めて、信頼した人だったのに!」

あたしは、言葉を投げ捨てた。

あたしは、自棄になっていたのかもしれない。

ダッシュで廊下を走った。

まだ、少ししか走っていないのに息が切れる。

「・・・くそっ!!」

あたしは、女の子とは思えないような声を上げた。

階段の途中で足を止めた。

もう、何も考えられない。




たった一人、信じてくれるひとがいればやり直せる。
明日に怯えないで生きていける。

あるとき、
ある人が言ったことば。

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