君とアタシのkiss☆
六月上旬・・・
「わ~今日、席替えかぁ・・・」
そんなことを考えながら、席替えのくじをひいた。
【5】
「5番かぁ。なかなか悪くない。真ん中の席だぁ・・・」
と思いながら、席を座ろうとした・・・。
「え・・・」
「ミイナ・・・」
後ろの席が、ヤス君!!??
あたしはぱっと、目をそむけた。
「5番~」
周くんこと、周ちゃんが5番の紙を持ちながらこっちに近づいてくる。
「周ちゃん!!5番こっち!!」
あたしは右手を振った。
「おう!」
そう言いながら、バックをかけた。
「周ちゃんが来たら、うるさくなりそうだね~」
ヤス君が言った。
なんかヤダ。
ヤスくんが周ちゃんにとられちゃう。
あたしと話さなくなっちゃう。
そんな不安な気持ちを押さえながら、返ってきた地理のテストを開いた。
「うげっっ」
あたしは見ない付利して、テストをたたんだ。
“35点”
まあ、50点満点だから悪くもなんともないんだけどね・・・。
「ルーちゃん。すご~い!!」