幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜


「ほら―。早く教室入れ――」



そう担任にうながされて、教室に入る



担任は二十代後半の、男の先生


担当教科は体育なだけあってか、いつもジャージ姿



「じゃあさっそくだけど、役員決めでもするか。」



先生のそのダルそうな一言で、役員決めが始まった



体育の先生の割には、いつもヤル気ないんだよね―…



委員長、副委員長が前に出て、話し合いが始まった


「ではまず学習委員――……」



どんどん決められていく中で、やっと候補の役員の番がきた



「次は……保健委員したい人いますか?」


よしっ!きたっ!



すかさず手を挙げた


「じゃあ2人、決まりね。」

よっしゃっ!!


女の子らしくないけど、つい心の中でガッツポーズ。



って…、へっ………?




2人…?


不思議に思い視線をずらすと、隣の奴も手をあげている


「なっ!なんで棗も挙げてるのよ!!」



「はあ?どうだっていいだろ?」



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