幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
「先輩〜。上がってくださいよぉ〜」
「悪い俺、帰るわ」
「えっ…!そんなに急がなくても!」
そう言う神谷をシカトして、駅に向かって走った
ヤバい……
ヤバい……
確実にヤバいっ!!
やっと帰り着いた時には待ち合わせ場所にはもちろん花音は居なく、日も完全に沈んでいた
地面には濡れた後があり、雨が降った証拠があった
そういえば今日、雨降りそうだったよな……
………最悪だ…。
そこからは、パニックになりつつ花音の家に走った
――ピンポ―ン
「…はぁ―い。…あら棗くん。」
「おばさん!花音は!!?」