幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
「お前何考えてんだよっ!あんな男とかに肩抱かれて」
座っている花音に立ったまま怒鳴りつけた
「あ、あれはあっちが勝手にっ!」
「勝手にってお前はガードが弱すぎるんだよ!!」
「なっ!なんでそんなこと、棗に言われなきゃいけないの!!」
じんわり滲んできた花音の瞳
「はあぁ―…」
何やってんだろ…俺……
花音の横に座り、自分のバカさ加減にため息が出た
「ごめん…」
「……棗?」
視線を落としながら話す
「全部俺が悪いのにな…。」
それから昨日のことを全て話した
あったこと全て……
それをただじっと黙って花音は聞いていた