幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
落ち着け……俺。
アップルジュースをコップに注いだ
2階にある俺の部屋の前で一時止まる
「はぁ―…」と小さく息を吐き、ドアを開けた
「はい。」
「あっ、ありがと。」
そう言ってコップを受け取る花音
「「………」」
沈黙……
おい!この場合はどうすればいいんだ?!
と、とにかくまずはこの沈黙をどうにかしねぇと。
「「あのさ」」
へっ?
今、ハモった……?
「棗から先にどうぞ」
「いや。花音から…」
「いや、棗から…」
「で、でも棗何か言おうとしたじゃん」
「花音だって、何か言おうとしてただろ?」
お互い譲らず言い合う