幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
昨日、シちゃったことがバレちゃった?!
いや…。でもバレるわけないし……
棗の方も昨日は両親、遅かったし、情報が入るわけは……
「なに一人で百面相してるのよ。学校遅れるわよ。」
「あっ、うん。」
あれ?何も言ってこない…。
気のせいだったのかな?
それからあたしは時間に余裕が有る限り、ゆっくり準備をした
「じゃあ、行ってくるね。」
「あっ、花音!」
台所にいるお母さんに声をかけ、バックを握った瞬間にあたしを呼んだ
「なに?」
「あの…、あなた付き合ってる人とかいないの?」
「えっ?」
な、なんで?!
なんでそんなこと聞くの?
「あっ、やっぱり何でもないわ。気をつけて行ってらっしゃい。」
「う…うん……」
気にはなったものの、それ以上は何も聞いてこないお母さんに、あたしも何か聞き返そうとはしなかった