幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
「用事ってなに?」
「まぁ、ちょっとな。用事済ましたらすぐ行くから。」
「……うん。わかった…」
仕方ないかぁ―
先に行こっ。
それからしぶしぶ保健室に向かった。
「あぁ―暇―…」
保健委員って言っても昼休みに保健室に来る人はあまり見られず、保健室の先生も昼食でいつも出かけている
棗、どこに行っちゃってんだろ……?
――ガラッ
その時、突然開いたドア
「失礼しま〜す」
……この声って…。
「残念ながら棗はいないよ、……紗月ちゃん。」
ニコニコ笑いながら、甘ったるい声を出す紗月ちゃん
「知ってますよ♪今日は花音先輩に用事があって来たんです」
「……あたしに?」