幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
「………そっか」
「あっ、そろそろ昼休み終わるから教室帰ろ」
何か悩んでいる……
そう分かっていたのに、さっきの隼人の言葉が頭に残っていて、詳しく聞くことが出来なかった
それは放課後になっても同じで、花音と顔を合わせるのを無意識のうちに避けていた……
「棗〜。花音〜。早く帰るよ―」
「あっ、あぁ」
それからいつものメンバーで学校を出た
「ねぇ―ねぇ―。花音♪」
仲良さそうに前を歩きながら話している花音と美羽
「ははっ。そうだね」
笑っているけど、笑っていない。
あれは完璧に作り笑い
「なぁ、なんかあったのか?」
「へっ?」
横で俺を覗き込むようにして、話しかけてきた蓮