幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
なに?!
なんでっ!?
そんな事を考えているうちに、さらに激しくなるキス
「んあっ…なつ!…んっ…」
あっ……
ヤバい…なんか意識が朦朧としてくる……
「んあっ―…あっ……はぁ―…、はぁ―…」
やっと離れた唇
でも身体の全ての力が吸い取られたような感じで、棗に身体を預けているあたし
「なつ…め…っ?」
とろーんとした意識のまま棗を呼ぶ
「………だよ」
「…え?今…なんて?」
「なんで勝手に別れるなんて決めてんだよ…」
今にも消えそうな声で、あたしの肩に頭をのせ、そう呟いた
こんなに弱々しい声…聞いたことが無い……
いつも自信たっぷりで、意地悪で…弱みなんて吐かない棗が、こんな声を出すなんて……
「勝手に決めてんじゃねぇよ…」
「……棗。…ごめん。ごめんね―……」
どうしたらいいか分からなくて…、ただギュッと棗を抱きしめた