幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
「お前は俺がいなくても平気なわけ…?」
「っ…平気なわけないじゃん!棗がずっと隣にいてくれなきゃヤダ!あたしだけの棗でいてくれなきゃヤダっ!!」
ねぇ―…
だから棗。そんな泣きそうな声しないでよ……
「………ふっ」
「……へっ」
一瞬聞こえた笑い声に、抱きしめていた腕の力が緩んだ
…っ…もしかして…
「大胆な告白サンキュー」
ニヤッと笑う棗があたしを見る
「なっ!なっ!!」
「簡単に別れようとしてんじゃねぇ―よ!バ―カ!」
「なっ!じゃあさっきのは!?」
「俺に黙って別れようとした罰。」
クスクス笑う棗の声
「っっ〜〜!最ッ低!」
あたしはその場から早足に歩き出した
何よっ!こっちは本気で心配したのに!
「そんなに怒るなって」
「もうついて来ないでよ!」
「無理に決まってんだろ。同じ教室なんだから。」