幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜


「花音!」


――ギュッ


「うわっ!」



教室に入ったとたん、美羽に抱きしめられた


その隣には蓮も一緒にいた



「あんた大丈夫だったの?!朝から紗月に絡まれたってきいて!」



イヤ…絡まれたとはなんか違うんだけど……



「うん。なんとか大丈夫だった。棗が来てくれたし」



そう言って棗を見ると「当たり前だろ」と笑顔を向けた



サラッと言われたその言葉は凄く嬉しかった




「まぁ、元はと言えば、棗が保健室なんかで押し倒すから、いけないんだろうけど。」




嫌味たっぷりな美羽が言葉をぶつける



「あぁ―…。それは俺も軽率だった…」



あっ…あれ?



珍しく棗が反省してる?




「珍しいな。棗が反省するなんて」



蓮も感心の声をあげた



「今度から保健室でする時は鍵を閉めてからするよ♪」




………は?




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