幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜


周りには映画を見終わったばっかりの、カップルや高校生がたくさん



「別にいいじゃん。見せつけてやれば♪」



花音は気づいて無いだろうけど、さっきから野郎どもの視線が花音に釘付けなんだよ。



だから…ちょっとしたマーキング、なっ♪




「もお―!棗!早く出よ!」



恥ずかしさに堪えられなくなったのか、俺の腕を引っ張って足早に映画館を出た



どんどん街の中を俺の腕を引っ張りながら歩いていく


「花音。」


「何よ?」



ちょっと不機嫌な花音の声



「“これ”じゃなくて“こっち”だろ?」


――ギュッ


花音が握っていた腕をほどき、手を握りしめた




「なっ♪」


「うっ…うん///」



真っ赤になってうつ向く



あぁ――……


なんでこう、一々反応が可愛いんだよっ!!




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