幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
俺、夜まで理性持つかな……?
「んじゃ―、次どこ行く?」
「ん―とねぇ―。あっ、ちょっとあそこ見て行っていい?」
花音が指差したのはキラキラの看板のアクセサリーショップ
「あぁ、いいよ」
「やったぁ―」と言いながら、手を繋いだままその店に入った
周りはやっぱりカップルや女子高生だらけで賑わっていた
その中で「あっ、これ可愛い」とか「綺麗―」とか騒いでいる花音
「ねぇねぇ棗。」
「ん?」
「こっちとこっちだったらどっちが好き?」
そう言って男物のペンダントを見せてきた
なんだ?突然?
不思議には思ったものの、黒でまとめられたシンプルなペンダントを指差した
「ふぅ―ん。そっか♪」
はっ?それだけ?
「あっ、これ可愛い♪」
すぐに興味は他のにそれ、一つのペンダントを手に取った