幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
「あたしね。棗が初恋なの」
………へ?
ブランコからヒョイと飛び降り、歩き出した花音
俺はその後を追った
「初恋は叶わないって言うじゃない?…だから今、棗があたしと一緒に居てくれてる事が凄く嬉しいの」
薄暗くなってきている空を見上げる花音
なんだ……
この気持ち……
愛しいだけじゃ足りない…
気づいたら俺は花音を抱きしめていた
抱きしめながら「俺も花音が初恋だよ」って言うと、ニッコリ微笑んだ
そんな花音が可愛すぎて…愛しすぎて、ただギュッと花音を抱きしめた
小さな公園だから誰一人いなくて、それに安心したのか花音もギュッと俺を抱きしめ返した