幼なじみなんてッ！〜近くて遠いアイ･ラブ･ユー〜

｢おい。どこ行ってたんだよ。もう授業始まるぞ｣



｢あぁ―。悪ぃ。｣



｢あれ？なんか元気なくねぇ？｣



さすがダチ。



すぐに気づきやがった。



｢なんだよ。……もしかして…花音の奴、告白OKしたのか？！｣



｢いや…。断ってた……｣



｢そっか。よかった……｣



｢は？｣



｢いやっ！よかったなぁ―って。だろ？棗｣



｢あぁ―。まぁな。｣



なんなんだ……蓮のやつ…？



それからすぐに花音が帰ってきた



｢ギリギリセーフ｣



と言いながらニコニコして席に座った花音



｢よかったな。間に合って｣


号令のかかる中、小さな声で話しかけた


｢えっ…。あっ、うん。｣



｢また遅刻するかと思ってたぜ。｣