幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
Fifth*LOVE
別れへのカウントダウン-花音Side
「………ん…っ」
温かい感覚に包まれながら目が覚める
あっ…棗……
ずっと抱きしめてくれてたんだ―……
ゆっくりと頬に手を伸ばす
やっぱりカッコいいよなぁ―…
綺麗に整った顔に、改めて惚れ惚れとしてしまう
頭も良くて、スポーツ万能で……完璧なこの人があたしの彼氏なんて……
今でも少し信じられない……
「……見すぎだろ」
「えっ…ひゃっ!」
パチッと開いた目に驚き、頬を触っていた手を引っ込めた
「おっ…起きてたの?!」
「あんなに視線感じて、逆に寝てる方が凄いだろ?」
クスッと笑みを浮かべる棗に対して、そんなに見てしまっていた自分が恥ずかしくて、頬が熱くなるのを感じた