幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
「あっ…やっぱり何でもないわ。美羽ちゃんにちゃんとお礼言っときなさいよ」
ニッコリ笑うお母さん
「うっ…うん。」
あたしはそれだけ言って家を出た
………バレてる?
美羽の家に泊まってないこと?
でも、あの辛そうな顔は何だったの?
何であんなに……
「花音。」
「あっ、棗……」
いつものように待っていてくれる棗
「ん?どうした?元気なくねぇ?」
顔を覗きこむようにして、屈んでくる
「えっ!?そんなことないよ。」
「ふぅ―ん。ならいいけど」
やっぱり、そろそろお母さんに棗と付き合ってること話そうかな……?
そうした方がいいだろうし…
「なんだ―…てっきり昨日、シすぎで疲れてるのかと思った♪」
フッと笑みを溢しながらあたしを見る
「ッツ!棗〜〜っ!」