幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
「どうした?調子悪いのか?」
「…うぅん。大丈夫。」
笑っているけど、それがすぐに作り笑いだってことくらい、俺にだってわかる
「やっぱりなんか……」
といいかけた時、学校中に授業を知らせるチャイムが鳴り響いた
「ほら。早く座りなよ。」
「あ、あぁ―…」
ニコッと笑う花音
次の笑顔はさっきみたいにひきつってなかった…
でもそれが逆に、俺の不安を募らせた
花音は辛くても、いつも無理して笑う
小さい時に遊んでて転けた時だって「平気♪平気♪」って笑ってたけど……
その後、誰も見てないところで泣いていたのを俺は知っていた
そんな花音だから……
なおさら心配で仕方ない……
授業は刻々と過ぎていき、昼休みになった
花音の奴、休み時間ごとにいなくなるから、何があったのか聞くことが出来なかった……