幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
「あ…あぁ―。行こっか」
「うん」
哀しそうに笑って俺を見る
あっ……
わかった……
この笑顔、花音のおばさんと同じだ……
公園に着いて、何も言わないままベンチに座る花音
俺も何も言わずに隣に座った
「「………」」
この沈黙がツラい……
「か、花の………」
「棗……」
うつ向きながら花音がゆっくり口を開いた
「あたしたち……別れよう。」
「………は?」
今…なんて言った?
「元々無理だったんだよ…。幼なじみから恋人になろうなんて…」
何を言ってんだ……?
「ほら、棗は学校の王子様的な存在だし…。あたしなんかが釣り合わないし…」
何、笑ってんだよ……。
何、淡々と話してんだよ…。