幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜


「で!でも…」


「ごめんなさい。」



そう言って深々と頭を下げたのは棗のおばさん



「私が2人を幼なじみにしちゃったから…。わかってたはずなのに…。惹かれ合う可能性があるって……」



頬をたくさんの涙が伝っている


「だ!だからって……」



そこで言葉がつまった


涙を流しながら頭を下げるおばさん



申し訳なさそうにあたしを見つめるおじさん


うつ向いたままのお母さん


「………っっ」




なんで……



ただ好きなだけなのに……



好きだから一緒にいたいだけなのに……



「花音ごめんね。」



なんで……


「すまない。花音ちゃん」



なんで………



「花音ちゃん、ごめんなさい。」



なんで……謝るのよ……




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