幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
Sixth*LOVE
自分が出来ること-花音Side
「はぁ―…はぁ―…」
あの後、学校からずっと走って帰ってきた
何も考えず、ただがむしゃらに走った
乱れた息をゆっくり調えながら部屋に入る
未だに火照っているあたしの身体
そんな身体をギュッと抱きしめて座り込んだ
力強く抱きしめられた時に思い出された、懐かしい体温
たった1週間しか経っていないのに、愛しく感じてしまう温かさ
ダメ……
ダメ…………。
もっと深く、この気持ちは封印しないと―……。