幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
こんなあたしじゃ棗と釣り合わない……
だから…あたし……
―――――――――……
「おっ、おはよ。美羽」
「あっ、おは…っえ……」
振り返った美羽が一瞬停止した
やっぱり変…だった?
「きゃぁ―っ。花音可愛い―♪」
そう言ってギュッと抱きしめてくる美羽
よかった。変ではないみたい―…
「でも今日はどうしたの?明らかに輝きが違うんですけど」
か…輝き……?
今日はいつもより早く起きて、髪を軽く巻いて、普段しないメイクをちょっとしてみた
それも、これも…昨日、とある決心をしたから。
「あたしね…やっぱりまだ棗が好き。」
「花音……」
「だから棗に釣り合えるように、努力しようって決めたの」