幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜


「構いませんよ。」


「「………は?」」



頭を下げている俺の頭に届いた意外な言葉


そんな言葉に、俺の両親まで戸惑いの声が漏れた



ゆっくりと頭をあげると、ニッコリと笑う玲華さんの姿


「えっ…、あっ…その……構わないって……」


確かにそう言ったよな?



「だから、棗さんに想い人がいても構いませんよ」



は?


こいつ、大丈夫か…?


「私と結婚して、その方を愛人にすればいい」



さっきの照れていた笑顔が嘘のように、口元をゆるませている玲華



愛人にすればいいだぁ?



ふざけんなよっ!



「私が欲しいものはあなたの愛じゃありませんし、私の会社を大きくしてくれるならそれで結構です」



不敵に笑うその笑顔に、異常なほどの苛立ちを感じた


「まぁ、それもそうだな。棗くんが玲華と結婚さえ、してくれればいいんだ」



頷きながらそう言った玲華の親



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