幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
もう相手に気を使う気もしなくなった
「言っとくけど、あいつはお前より何十倍も凄い奴だ」
「は?そんな貧乏人のどこが」
こいつ、他の奴はなんでも自分より下だと思ってるな…
「確かにあいつはお前みたいに金持ちじゃない。でも自分で努力することを知っている。お前と違ってな」
「なっ!」
明らかに怒っている様子の相手
「お前は親の力に頼ってるだけだろ?」
「っっ!あなただってそうじゃない!」
「棗!そろそろ止めろ」
知るかよ!
親父の言葉をシカトして話しを続ける
「確かに…そうかもしれない。だから俺はあいつに惹かれたのかもな……。」
俺には持ってないものを持った花音に……
「……それに比べてお前に惹かれる物は何もない。」
「なっ、何よ!!もう、バカにしてっ!私帰るっ!」