幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
「俺たちと一緒にこれから夕食、食べにいかない?」
………は?夕食?
「いや、友達と来てるんで…」
「いいじゃん。あっ、もしかして友達も女の子?だったら一緒に……」
べらべら話す男の人、2人
もしかして……
いや、もしかしなくても…これってナンパ?!
「あっ、あの―…あたし結構です。だから…」
「えぇ―いいじゃん♪」
ダメだ……。話が通じない―…
「ほら、行こ」
――グイッ
「キャッ!ちょっと!」
腕をしっかり握って引っ張ってくる
「やっ、ヤダっ!離してよ!!」
「離してよっ!だって♪可愛い〜っ」
な、何なのよ―……
「いいじゃん。行こうよ♪」
ヤダ……怖い…!棗っ!!
――パシッ
その時、握られた逆の腕
「そいつ離してくれねぇ?」
低い声でそう言った棗がその2人を睨んでいた