幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜


――バッッ


顔を横に反らした



「棗?」



ヤバい!可愛すぎるっ!


不意討ちすぎだろっ!



狙ってんのか///?



そろーと花音を見ると「?」を浮かべてる




……なわけねぇ―か



それほど花音、器用じゃねぇし。



「ねぇ棗?」


「ん?」



必死に顔を冷やす俺



もう赤くないだろうか?



花音はいつ反則技がくるかわかんないからな…


覚悟して話を聞いていないと……



「そろそろ帰る?暗くなってきたし…」



そう言って俺を見つめた



帰る……?


「あぁ、そうだな。送っていくよ」



「棗は!?」


「は?」



「棗も…帰るんだよね?」




……あっ、やっぱりお見合いの時の言葉聞こえてたか……



「俺は……帰らない。」



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