幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
好きだから諦めない-花音Side
「んっ………」
目が覚めると裸のまま抱きしめられている、棗からの体温が伝わってくる
昨日はあのままホテルに入り、何も話さず身体を重ねた
いつもより乱暴にあたしを抱いた棗
まるで不安を消すかのように―……
そんな棗をあたしはただ、ギュッと抱きしめていた
スヤスヤと横で棗が気持ちよさそうに寝ている
「おはよ」
そう言ってチュッと唇を重ねた
とその瞬間
――グイッ
「ん゙っ!!」
おもいっきり掴まれた後頭部
そしてそのまま深くなるキス
「んはっ…なつ…」
掴んで離さないというように、唇を重ねる
「んあっ……はぁ―…はぁ―…」
――チュッ
軽くリップ音を鳴らしながら、やっと唇を離してくれた