幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜


「棗は伊沢グループを継ぎたいんでしょ?」


「そ、それは……」


知ってるから……



あたしは知ってるから…



棗が、伊沢グループを継ぐ為にどれだけ努力してきてたか…



あたしは一番近くで見てきたから……



あの時の棗は嫌々なんかじゃなくて、夢に向かって頑張ってた……



「で、でも…それじゃ…」



「もしかして今、棗が伊沢グループを捨ててあたしと一緒に居てくれても、あたしは嬉しくない。」



「………花音」



そんなの全然嬉しくないよ…。



「…では花音ちゃんが棗のことを諦めてくれるのかな?」


「っっ!何言ってんだよ!親父」



冷たくいい放つおじさん


諦める?



もう…あたしはそんなこと絶対にしない。




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