幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜


「棗と何かあった?」


「えっ……」




「イヤ。なんとなくそうかな―って……」



さすが親友だよな―……



また涙腺が弛む



でも………言いにくい…



「ごめん…。何でもないの。大丈夫だから。」




人のことを、自分のことのように心配する美羽のことだからなおさら言えない……


「……で、でも…」



「大丈夫だって言ってるでしょ!!」



思った以上に声が大きかったみたいで、みんなからの注目を浴びる



美羽も一瞬ビックリした顔を見せた



あ…あたし……何言ってるの……



こんなのただの八つ当たりじゃん



「ご…ごめ………」


「はぁぁぁ―…」



……………え



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