幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
――ピンポ―ン
軽快な音のインターホンを鳴らすと「はいはい」と聞こえる人の声
「はい……って棗くん!?」
出てきたのは花音のおばさんだった
「あら―。珍しいじゃない。棗くんが家に来てくれるなんて」
嬉しそうに話す花音の母
「いや…。その……花音帰ってるかな―…?って……」
「あぁ―花音なら部屋にいるわよ」
部屋に……?
そっか……よかった。
「ほらほら。上がって」
「えっ。いや、俺は……」
「いいから。花音の部屋で待ってて。頂き物のクッキーがあるから、ぜひ食べてってちょうだい。」
そう言って、半場無理やりに上がらせられた
変わらね―な。おばさんは……。