幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
このまま、蓮を好きになれば楽なのかな……
もうツラい思いしなくてもいいのかな……?
その日はそのまま眠りについた………
「っツ!やば―っ!」
遅刻だよ!遅刻っ!!
服は……これでいっか。
最近新しく勝ったピンクのワンピースに着替え、メイクをして家を出た
「花音―」
先に来ている蓮が手を振っていた
「ごめ―ん。遅れちゃ………」
………えっ
な…なんで……棗がいるの?
「よし。じゃあ行くか」
そう言って蓮が手を握ってくる
「じゃあな。棗」
「あぁ」
それだけ言って、蓮はあたしを引っ張って歩きだした