幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
「何なのよ―。美羽――」
「あのねぇ―…」
「ほら。早く行くぞ」
あたしと美羽の間に割り込んできた棗
「えっ…あたしまだ美羽に話しが……」
「いいから。行くぞ」
あたしの腕を引っ張り、校舎に入っていく
美羽はそれをただ、楽しそうに見ていた
「もぉ―っ!棗!!」
教室に行くまで、ずっとこの調子
「なつ……」
「あっ。蓮。」
うわっ。また逃げた。
いつも都合が悪くなると逃げる
その逃げ道が……
高杉蓮 「たかすぎれん]
同じクラスで、棗の友人
なかなかの女ったらし。
まぁ―イケメンだし、女の子たちが寄ってくるのも、ちょっとは分かる……
ちょっとだけ、ね…?