幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜


「何なのよ―。美羽――」


「あのねぇ―…」



「ほら。早く行くぞ」




あたしと美羽の間に割り込んできた棗



「えっ…あたしまだ美羽に話しが……」


「いいから。行くぞ」



あたしの腕を引っ張り、校舎に入っていく



美羽はそれをただ、楽しそうに見ていた



「もぉ―っ!棗!!」



教室に行くまで、ずっとこの調子


「なつ……」


「あっ。蓮。」




うわっ。また逃げた。


いつも都合が悪くなると逃げる



その逃げ道が……



高杉蓮 「たかすぎれん]




同じクラスで、棗の友人


なかなかの女ったらし。



まぁ―イケメンだし、女の子たちが寄ってくるのも、ちょっとは分かる……



ちょっとだけ、ね…?




< 8 / 376 >

この作品をシェア

pagetop