幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜
チクチク痛む胸
「じゃあな。棗。」
そう言って花音を引っ張っていく蓮に「あぁ…」としか言えなくなる俺
蓮の顔なんて見れなくて……
花音の顔はもっと見れなくて……
ただ…じっと見ていたのはしっかり握られている2人の手だった……
はあぁ―……
昨日、あんなことしてながら、まだこんな未練タラタラなんて……
「……ダセッ…俺……」
「ほ―んと。」
………っえ!!
「美羽!いつからいたんだよ!!」
肩にバックを掛けて、壁にもたれ掛かっている美羽
「ん―…さっき。」
さっきって……
「つ―かお前遅すぎっ!!」