Painful Love※修正完了※
何だか楽しそうな先生。
カアッと顔が熱くなる。
「ちょっと待って下さいっ!わたし、別に拓斗が市立大希望だから行きたい訳では……」
「分かってるよ。だけど、『地元から離れたくない。実家から通える距離に』って条件の思いは同じだな」
図星で、口を閉じる。
拓斗も、同じ条件だったんだ……。
地元から離れたくない……。
いつでも、拓斗に会いに行ける距離にいたい。
それが、わたしが大学を選ぶ条件の1番だった。
両親が居なくなった。
わたしが今、一番近くにいて頼ることができるのは拓斗。
拓斗がわたしの全てになっていた。
離れたくない。
だから、市立大を希望した。