Painful Love※修正完了※
大学に行けない状況になったら自分の未来の為に稼いでいかないといけないんだ。
1年間、大学に受かるために1日中勉強していたら、
わたしは生きていけない。
貰ったプリントを小さく折り畳んでカバンの中に入れる。
「―――終わった?」
階段から降りてすぐ、
曲がって下足ロッカーへと向かおうとしたとき。
「わっ」
すぐ角の壁に背を預けて座り込んだ拓斗がいて、
わたしを見上げた。
まさかいるなんて思ってないわたしは驚いて声を上げてしまった。
「びっくりしたぁー……」
「時雨と同じ反応、待ってる間に何人かにされた」
ハハ、と笑う拓斗。
「曲がってすぐにいるんだもん。そりゃ皆びっくりするよー……」
ドキッとした心臓を押さえる。
「面談、終わった?」