Painful Love※修正完了※
いっそ責めて、
嫌いになってくれてたら良かったのに。
最低だって、罵ってくれればいいのに。
どうしていつまでも、優しいの……?
そんな優しい拓斗を散々わたしは傷付けてるのに。
今からも。
―――これは、最終手段。
わたしから離れて貰うための。
拓斗に前に進んで貰うための。
「拓斗は……お父さんとの約束をただ守りたいだけなんでしょ?」
俯いたまま、声を発する。
こんなこと、出来れば言いたくない。
拓斗を、傷つけたくない。
だけど……
「ただ、“時雨を頼む”って拓斗にお願いしたのがお父さんの最後の言葉だったから、ただそれを守りたくてそんな事言うんでしょ……!」
お父さんの、何気なく言った言葉をずっと覚えてて。
「約束なんて忘れていい。そんな事に責任感なんて持たなくていいから。……幸せになってよ」