Painful Love※修正完了※

「……うん」

「叔父さん達、心配してた。中々報告が無いから大丈夫なのかって」


う……。

早く叔父さん達に良い報告をしたい気持ちはあるけれど、


中々決まらないから出来ない。

「就職難だもんなー」


「って、他人事みたいだけど……拓斗は?」

そういう拓斗だって就職活動してるはずなのに。


何、この他人事のような様子は。


「俺?俺内定取れたし」


「嘘……」


「本当」


悪戯っぽく笑う拓斗にわたしの気分は下がっていく……。

そろそろ内定取れなきゃ危ないのに。

周りの人、どんどん取れていく中拓斗まで……。


あぁ……と頭を抱えると


拓斗がまた笑ったのが分かった。

もしかして、内定取れたことを報告するためにわざわざここまで来たの?



それならちょっとイラっとくるかも……



そんな目で拓斗を見る。


「―――取れたから来たんだよ」

拓斗は、急に笑うのを止めて真面目な声になった。


そしていきなり正座になる。

「どうしたの……?」





< 226 / 241 >

この作品をシェア

pagetop