Painful Love※修正完了※
嫌だなんて思うわけないじゃない。
「いい……の?」
「何が?」
拓斗の隣が、わたしで。
わたしが拓斗の傍にいて。
考えるなって言われても、考えちゃうよ。
確認しとかなきゃ。
「わたし……拓斗にすぐ頼っちゃうよ」
すぐ頼りにしてしまって拓斗の体に負担をかけちゃうよ。
「とか言うくせに黙って自分で何とかしようとするじゃん」
「約束で、縛っちゃうかも」
お父さんがした、言葉で。
「時雨の父さんはもう関係ない。これは俺の意志だから」
「……うっ……」
ポロポロ零れて床に落ちていく涙。
それを見て何故か笑う拓斗。
「ほら、受け取って。ちゃんと名前も彫ってるし、デザインも……俺もお揃いにしたかったから可愛いのでは無いけれど」
涙で見えにくい視界の中、手に取って開ける。
……シンプル、だけど綺麗な…指輪。
一つだけ付いてる、とかじゃなくて指輪の周り、
そのものにダイヤの装飾がされてる。
「……今じゃないけど。俺と、結婚して下さい」