Painful Love※修正完了※
これは幸せって言うか、
夢みたいなモノなんだけど……。
昔から時雨はさ、上手く甘えられなくて不器用で。
抜けてる所もあって、目が離せなくて。
傍で見てないと心配で。
学校もずっと一緒だったし、毎日会うのが当たり前で、
今思えば当たり前なんかじゃなくてすごい事だったんだよな。
別に約束してないのに会えて。
喋らなくても、顔が見れて。
それが……
時雨が消えちゃってからは会えなくなって。
毎日、考えてた。
考えようなんて思ってなくても、時雨のこと。
季節の変わり目は風邪引いてないかな、とか、
雷の激しい日は怖がってないかな、とか。
毎日。
受けてないからいるはずないのに時雨がどっかの学部にいないか探したり、
案外近くにいるんじゃないかって人通りの多い場所に行ったり、
駅前に行ってみたり。
呼んだら、時雨が見つかりそうな気がして
名前、心の中で何回も読んでた。
1年、2年経っても見つからなくて。
そんな時―――――
おじさん達のお墓で、時雨と再会した。