Painful Love※修正完了※
第3章『約束』
「ただいまー……」
帰宅してすぐ、足元を見れば靴は一つも無く誰も帰宅していないことを知らせていた。
ヒールを脱いでわたしはそのままリビングを横切りキッチンの入口へと置いてある冷蔵庫へ。
元々わたしが住んでいた家と言っても今は叔父さん達の家。
人の家の冷蔵庫を開けるのは失礼だけど、喉の渇きをどうにかしたい。
「すみません」
一言、誰も聞いていないけれど呟いて開ければ、
ひんやりとした冷気が上半身にかかって。
そこまで長い距離を歩いてきた訳では無かったけれど早足で汗ばんでいた首筋はひんやりと冷やされた。
何本か500mlペットボトルが並んであり、そこから1本ミネラルウォーターを抜き取る。
キャップを開けながら、自室へ。
部屋に入った所で一口含み、机にバックと一緒に適当に置いてから、ベットへと倒れこんだ。