Painful Love※修正完了※
「ゆっくりして欲しい……と」
伏し目がちで言うとわたしの気持ちを理解してくれた拓斗が言ってくれた。
拓斗はいつもそう。
全てを言わなくても理解してくれる。
「まぁ……ね」
「そっか。じゃ、課題するか!」
……この時に、わたしは両親に気を遣わず付いていっていれば良かったんだ。
あの時拓斗が言ったように、連れて行ってくれるって言ってたのだから黙って付いていっていれば……
こんな風に罪悪感に蝕まれる事も無く楽になれてたのに。
絶望に追い込まれたのは、
両親が戻ってくる予定だった日の夕方の事だった。
夕陽ももう陰ってしまいそうでもう少ししたら電気をつけなきゃ、と思っていた時間帯。
お父さん達には帰ってきてゆっくりして貰おうとお風呂掃除など家事をこなしていた時の事。
電話が静かな室内に鳴り響いた。
誰だろう?セールスかな?
そんな感じで電話を取った。