クレイジー★ガールズ~6人の支配者たち~
『三門覇月!』
「...」
(後でアイツにメールしないと...)
『おいっ、三門!!』
「…ん? はい、はい…」
〔三門覇月か… こいつも注意しといて損はないかもな…〕
(トルテ? どうしたの?)
〔何でもねーよ。〕

『らくえ…楽園魅来!』
「...はい☆」
〔白来、今の間は何?〕
(だってあのヒト、ラクエンって言おうとしたじゃん。)
〔うん... 白来にしてはよく耐えたよ。〕

〔こいつもヒトの感じがしねぇ…  マリアに言っておくか…〕

『涼ヶ峰花音!』
「...」
『…?  涼ヶ峰?』
―ガラガラ―  大きな音をさせて入ってきたのは長い髪の女の子だった。
「はぁはぁ、お、遅れてすいません」
とささやくように花音が言った。

(…アイツさっき下走ってたヤツか…) そう思いながら花音を見ていると一瞬目が合った。 すぐ目をそらされたが...
(オレぜってー印象ワリーんだろうな…)
(大丈夫かな。 スゴク疲れてるみたい。 ていうかキレイな髪だな。 今度お友達になりたいなぁ…)
(トルテーあの子誰?)
〔遅れてきたバカだろ…  気にするな…〕
(う~、わかったー。)

『えーと、涼ヶ峰か??』
黒城の問いに花音はコクリとうなずきながら自分の席へ向かった。
(出席番号が最後でよかった...。)
そう思いながら、花音は席に着くとメガネをかけ直した。
< 66 / 99 >

この作品をシェア

pagetop