遥かなインド
あまりに平和過ぎて

あまりに当たり前すぎるこの現実を

受け入ることができないのだ。

フっとタバコに火を着けて一気に煙を吸い込む。

肺に煙を充満させると
何故か落ち着く。

世の中では
「体に悪い」だの
「健康障害」だの
終いには
「あなたの健康に被害を及ぼすためー」だのパッケージに書いている。

そんな風に「否定」から入る文章や文化が私は気に食わなかった。
タバコなんて法律違反でもなんでもないのに
世の中の定理というモノが勝手に規制を作って
タバコを大人のモノとした。

じゃ、大人でも子供でもない人間は吸ってはいけないのだろうか?

「タバコは20歳以上じゃないと吸えません。」
と大人たちは言う。

じゃ、20歳の規定って何?
と問うと大概の人間は

「貴女が生まれてから地球が太陽の周囲を20回周ったことを言うのよ」と定義するだろう。

そんなの月日というものが決め付けたものであって
生まれてから太陽の周りを20回以上周った人全てが本当の意味で大人なのだろうか?
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