遥かなインド

そうやって物事の発端をクソ難しく考えるのが私は好きだ。

どんなことを考え様とも心の中までは人は見れない。
私が何を考えようが私の勝手だ。

私は私のままでいたい。

朝　たった５分間ちょっとだけ自分の中に耽れる時間が私は好きだ。

日常と現実の狭間の中で私は自分を見失いたくないから。

私はそそくさと水シャワーを浴びて泡立ちの悪い石鹸を無理に泡立てながらくしゃくしゃと体と洗い始める。
サッと水シャワーで泡を流すと干からびたタオルで体を拭いた。

髪を結いセットしてから少しダサめの灰色のカーディガンにジーパン・スニーカーを履いてから
徒歩５分圏内の大学の講義室へと向かう。

教室の後方では同じクラスの女子がペチャクチャとお喋りをしていた。

私の彼氏がどうだの、
あの先生嫌いだの、
カン高い声を出して悪口を言いまくっているのだ。

私はその声の響きが嫌いで
私は講義室のなるべく前に座って
彼女達との物理的な距離を置いた。