「金剛戦士Ⅱ」西方浄土
そして今、物体が無機物生命体か確かめる為に、日本から戦闘機が、ミサイルを撃ち込もうと飛び立った情報を通信で傍受して、せっかく物体の近くの海域に艦が存在するのにもかかわらず、何もできない自分が腹立たしくて悔しかった。

何か役に立つ事は無いのかと、考えてはいるものの、何も思い浮かばずに、もどかしい思いで物体の存在する東の海を見ていた。




日本時間午前四時過ぎ

日本政府は、物体を無機物生命体か確認する為に、ミサイル攻撃をする戦闘機を発進させた後、平和維持軍の空軍が現在保有している全戦闘機部隊を硫黄島へ集結する為の準備を進めると共に、宇宙戦闘機の発進準備を急いでいた。

そして宇宙戦闘機のパイロットである勇太を招集しなければいけないのだが、もう一人の今後の乗務予定のパイロットである田中真には宇宙の経験が無く、勇太と同乗させてもよいものかで悩んでいた。

宇宙での経験の無い真に今回の任務が可能であろうか。確かに真は技量は優秀であるが、それは、あくまでも地球上での訓練であり、宇宙での経験の無い真に充分な活躍が期待できるのであろうか。

重力の存在する地球と無重力の宇宙では根本的に肉体に対する影響が異なり、宇宙での活動には宇宙空間での活動経験と慣れが必要である。

果たして真で大丈夫であろうか・・・

空軍の指令室の隣にある、日本部隊の作戦本部での協議が続いていく・・・
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