「金剛戦士Ⅱ」西方浄土
笹田とジェラルディーンは無機物生命体の来襲に遭った時には、連合本部でそれぞれの国の全権大使をしていた。

ジェラルディーンはその後、副大統領が癌の手術で入院中であり、そのうえ無機物生命体との戦闘の過程で大統領が死に、自分がアメリカ大統領代行としてアメリカ全軍の指揮を執らなければならなくなった。

無機物生命体が全滅した後、、大統領代行として、職務をこなして国内の復興にも努めていたが、しばらくすると副大統領も帰らぬ人となった。

そして、その年の暮れに大統領選挙を行う事になり、周囲の人々に推され、ジェラルディーンは大統領選挙に立候補したのだった。

選挙は圧倒的な支持を得たジェラルディーンが勝利し、彼は正式に大統領となった。
正式には無機物生命体が来襲した翌年、つまり一昨年の一月から大統領になったのである。

笹田とジェラルディーンは全権大使をしていた時代からの友人であり、家族同士で食事をしたりするほど仲が良かった。

また李とも、よく話をする間柄であり、ジェラルディーンと笹田は午後の昼食会で会合の全日程が終了するのを受けて、時間が取れることになり、連合本部を訪れようと急遽決まったのだった。

午後五時過ぎに到着して、李と夕食を共にした後、ワシントンに帰る予定で来ると言っており、幸い李も火星復興計画策定会議の後は予定が無く、急いで彼らとの夕食会の予定が組み込まれた。

昼食を終え、事務総長室に戻り、正午から始まるニュースを見る。
< 93 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop