恋。
10人とキス?
高校生になるまで?
賭け?
あぁ。
わかった。
自分が10人目の女なんだ。
やだなー。キスしちゃったよ。
「ひっ・・・ひっく・・・」
涙が止まらない
自分は騙されていただけ。
要は自分は金だったのだ。
本気で好きで、バカみたい
本気でドキドキして、バカみたい
ひどいっ
ひどいっ
私の気持ちをふみにじって・・・。
「あれー!彼女さん泣いてるよー??」
一人の男がにやけながら言った。
「やーん!本当だ!」
「どうしたのー?大丈夫でしゅかー??」
ふざけた声で話し掛けてくる男立ちに、
私は涙が溢れすぎて
何も言えなかった。
「え?もしかして、かなり本気だった??」
笑いながらそう言ってきたのは、
悠斗だった。
「だったら悪いね!勘違いさせちゃった!!」
「ひっく・・・」
むかつく。
こんな男と一緒にいて
幸せすぎた自分が、
すごくムカつく!
バチン!
でも一番ムカツクのは、
やっぱりこいつだ。
「いってえ。」
勢いで悠斗を殴ってしまった。
「調子のんなよ!
お前なんてなっ!全然好きじゃなかったんだからな!
だれがお前みたいなブスと付き合うか!!!!」
お前、本気だったのかよ!
気持ちわりぃー!
そんな言葉を吐かれた私は、
気付けば走って逃げていた。
涙でぐちゃぐちゃになった顔。
すごく恥ずかしかったけど、
悲しみには勝てなかった。
あんな言葉聞くために、
勇気しぼってメールしたんじゃないのに・・・
その日の夜は、
1日中
泣き崩れた。