恋。

<調査





「宮野??」


「知ってる?宮野 健二。」


私は翌日の朝、
教室で
さっそく歌奈に宮野の事を知っているか聞いてみた。


「しーらなーい」

「えー。。。」



噂好きの歌奈なら何か知ってると思ったけど、

だめだった。


がっかり・・・・・・・・



「よしっ」



どーしても
1000円を返さないと気がすまないので、
6クラスの人らに、
聞き込み調査をしようと意気込んだ。



だって

全然宮野らしき人を見かけないから。






さっそく1組から聞きにいこうとして、



教室をでた



そのとき。




「うわっっ!」

「ぎゃっ!」


だれかとぶつかった。


あきらかに私の前方不注意。



「ごめんなさい!!」


座り込んだ相手に謝りながら、
その相手に手をさしのべる。




「私もごめんね!」


相手は私の手をとり
謝ってくれた。



「本当にごめんね!」


「ううん。こっちこそ。」


「あっ」



どうせならこの子に宮野のことをしっているか聞いてみようと考えた



「ねぇ。宮野って人しってる??」


「みやのって、あの宮野健二??」


「そう!!」


しっているようだ。


「どこのクラス??」


「3組。あっ!」


「?」


「宮野に会いに行くなら、屋上に行った方がいいかも。あいついっつもサボってて、朝からずっと屋上にいるから。」


サボり・・・。
そんなことするような人には見えなかった。


「分かった!ありがとう

あなたなまえは??

私は山崎 未紅。未紅って呼んでね!」


「私?

私の名前は、

熊谷 ひとみ。」





よろしくね!




そう言葉を交わした後、

私は屋上への階段を駆け上がった。








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